STEP5 膝を見る
1.横から見た時の前肢の造りについては、横写真でも十分に確認が出来るでしょう。膝、球節ともに、大きく、がっしりした造りで、骨ばった、造りの丈夫なものが良いと思います。馬体の割りに小さい膝、球節は丈夫な印象を受けません。
2.あと確認する点は、横からみた前肢が真っ直ぐかどうかです。このとき膝が前に出ているような「く」の字型の肢をしている馬がいますがこれは「彎膝(わんしつ)」と呼びます。先天的なものだとしても気にする必要はないと思います。
3.逆に膝が後ろに引っ込んだようなものを「凹膝」といいます。「凹膝」は「膝反り」とも呼ばれ、負担に耐えられそうにないことからかなり嫌われます。「凹膝」の馬は避けたほうが良いでしょう。
「凹膝」「彎膝」
前肢を横から見て、肢の反って見えるものを「凹膝」その逆が「彎膝」です。
  • 「凹膝」別名は「膝反り」 
  • 「彎膝」はあまり気にする必要はないでしょう
4.膝から球節の部分には、筋肉がなく、腱と管(かん)と呼ばれる骨で構成されています。横から見て、管にそって凹凸状の線がくっきり見えるものは、腱の発達が良いものと推測されます。このような馬は「腱離れが良い」とか古くは「三味線馬」と呼ばれ、発育が順調であり丈夫なものとして喜ばれます。
5.逆にこの部分がはっきりせず、ぼんやりとした馬は現段階では腱の発育が十分でないと推測されます。「肢元のすっきりしない馬」「もやっとした馬」とはこれを指しています。同じような馬体なら、「腱離れの良い」馬を選んだほうが良いでしょう。比較は図を見たほうが分かり易いかもしれません。
腱離れ
管の部分には筋肉はなく、骨と腱で構成されている。この部分の発育が良好でしっかりしたものは、骨と腱、腱と腱の境目がくっきりしています。こういう馬が「肢元のすっきりした馬」と呼ばれます。

図の丸で囲った部分が、くっきりしている馬は、腱の発育が良好です。当然、この部分が明瞭でない馬より、明瞭な馬のほうが好ましいのはいうまでもありません。 昔から脚元のスッキリした下図の様な馬のことを、三味線の弦に見立てて「三味線馬」と呼んだりしています。脚元のすっきりしない馬は成長後もそのままの馬であることがままあります。
下図のように、境目が明瞭でないものは「脚元のすっきりしない馬」といわれます。
写真だけで判断するのは完全ではありませんが、手がかりにはなります。 クラブの場合、成長過程を写真等で追う事ができるのでいつまで経っても「脚元がすっきりしない馬」は再検討の必要があるかもしれません。