STEP8 肩と胸と肘を見る
1.肩は長さと角度に注意して見ます。角度は肩の線と上膊の線の交わる角度を見ます。上膊の線の下からは前肢が出ていますので、肩の角度に対して、上膊の角度が窮屈だと、前肢の出も窮屈になってしまい、競走時に前肢の出がよくない馬になることも予想されます。(図6参照)キ甲の部分でも触れましたが、長くて、程よく傾斜した肩は運動幅も広く、脚の運びの大きい馬になるでしょう。肩の筋肉の付き方も気になるところですが、肩の筋肉の付きが良いものは前肢のかきこみの強さを期待できるはずです。ダートでの活躍に期待がかかります。
肩と上膊の角度
  • 肩と上膊の角度はこうやって判断します。
    一般的には肩の角度を示す線と上膊の角度を示す線との交差角度で判断します。
  • 肩の立った馬
    肩が立ち気味の馬は、短くて太めの頚を持つ馬になることが多いようです。立ち肩の馬を嫌う人もいますが、肩が立っている馬は、点線で示したように上膊の線は寝ているほうが、前肢の出はスムーズです。「立ち肩でも上膊の線が寝ていれば」問題ないでしょう。
  • 肩の寝た馬
    肩の寝た馬は、長めでスラリとした頚を持つ馬が多いようです。立ちぎみの肩よりは寝た肩を好む人が多いようです。
2.胸は、幅、高さ、長さを見ます。胸幅を確認するには、馬を正面からみる必要があります。横姿の写真だけではかなり分かり難いと思います。胸に幅と高さと長さのあるものは心肺能力の高さを期待できます。正面からみて幅のありすぎるものは、短距離でのスピードを期待することは出来ますが、スピードの持続力はなくなります。それ以上に幅のあるものは、ゴトゴトしてスピード自体を発揮できないかもしれません。
3.極端に幅の薄い馬は心肺能力自体に疑問を感じます。若馬のうちに極端に幅の薄い馬は、その後もそのままであることが多いようです。胸前から見る幅は若馬の時点から大きく変化する可能性は低いでしょう。ただし、スキャン産駒などは若馬の頃は幅が薄くても、成長すると幅が出てくる傾向にあるようです。幅は馬体に見合った、薄すぎず、厚すぎずを良しとするべきだと思います。高さと長さは、高くて長いに越したことはないでしょう。勿論、バランスを損なわない程度にですが。
格言
立ち肩には直飛節(ちょくひせつ)。寝た肩には、曲飛節(きょくひせつ)
立ち肩には、寝た上膊(じょうはく)